忍者ブログ
黒船屋の日記のような掃き溜めのような。
| Admin |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


我は傷口にして刃
生贄にして死刑執行人

~ヴォードレール 『悪の華』


レポート提出も滑り込みセーフで脱し、一日廃人期間を置いてネット界に舞い戻った黒船屋です( ・∀・)♪
今日は前のバイトで懇意になった方と渋谷をうろうろしてきました。その帰りに、イメージフォーラムで上映中の『薔薇の葬列』を鑑賞。





監督である松本俊夫の回顧展?ということで、やっているのを偶然知ったのですが。これ、かなり前から見たくて仕方なかった作品で、しかもそんじょそこらのレンタルビデオ店には置いてないようなマイナー映画なんで、今回このような機会に恵まれて幸せでした(*´д`*)



ピーター(池畑慎之介)扮するゲイボーイの家出少年が、勤めてる店(ゲイバー)のオーナーとできちゃって、それが店のママに知られて人間関係がもつれて悲劇を呼ぶ、みたいなのが大まかな筋。
でも実験的映画、所謂アヴァンギャルドなテイストの作品なんで、筋は簡単でもつくりは複雑です。時間軸が過去現在を行ったり来たりして、果たして何処が「今」の時間なのか分からなくなる。まぁ、真っ直ぐ進む時間の流れなど無視して芸術を成立させようと試みているのでしょうが。
当時16歳だったピーターのチャーミングさは異常。冒頭の情事のシーンといい、店に現れたときの姿といい、現代のキャバ嬢ギャルと云っても差し支えないほどの容貌にはおお!となりました。土屋アンナとか、安室ちゃんとか、ああいうキツめの美人ギャルっぽかったですね。ギャルの系譜はあそこから着てるんぢゃないだろうかと思うほど、現代的な美貌でした。逆に店のママは、一昔前のおっとりした大和撫子風。勿論、こちらも男性ですよ。
美少年の浮世離れした美しさも見ものでしたが、個人的に萌え萌えしたのは、なんと云っても60年代の新宿の風俗です。学生闘争華やかなりし時代、アングラにヒッピーにゴーゴーダンスにと、当時の様子が如実に伝わってまいりました。なんと云っても街並みがね!路面電車とか走ってるしね!!ビルもなんかレトロだし、場末の映画館が当たり前のように繁華街の隅に建ってて、猥雑なポスターをべたべたはっつけているところとか、個人的にたまらんわけですよ。マニアックすぎてすみません。
でも幾つか云わせて貰うなら、時々差し挟まれる楽屋落ち的な映像、あれはいただけなかったです。たまにやる程度ならいいけど、何回もやると話のメリハリが薄れてしまう感じ。正直云って必要なかったんぢゃないかな。映画の中で映画(映像)を撮るって入れ子的な構造は、面白いとは思うけれど。
それからラスト。あの場面で短剣が用意されているのはあまりにも不自然。オイディプスをモチーフにしているのは分かるけれど、なぜ洗面所にあんな凝った意匠の超古典主義な短剣があるわけ?あまりのご都合主義的展開に、ちょっと興醒めでした。ママの最後も、地盤沈下の墓地も、遺骨を抱えた男達の葬列も、耽美でシュールで違和感なく話の流れに溶け込んでいたのに。なぜ重要なあのシーンだけ浮きだってしまうような作りにしたのだ。


みたいな。
あまり物語の核心に触れるようなことは云わなかった、と思うけど。
基本シリアスな内容だけれども、オカマ同士の取っ組み合いとか、女装したまま男子トイレに入っちゃう主人公達とか、金色夜叉のパロみたくオーナーに足蹴にされるママのシーンとか、コミカルな部分もあって、観客を飽きさせないような工夫も凝らしてました。制作側はそんなこと少しも考えてないかもしれないけどね。
あと小道具の暗喩も良かったです。特に鏡の存在が殊のほか印象的でした。父と関係を持った娘に母が嫉妬し、やがて母が娘に殺されるっていう逆オイディプスは「白雪姫」のストーリーとも合致するしね。冒頭とか、女装に目覚めた主人公が鏡にキスするシーンとかも、映像の撮り方にセンスを感じたし(←なぜ偉そうな目線?)

明日から説明会&ES提出ラッシュです(´・ω・`) 詰め込めるだけ詰め込んだ二月前半のスケジュールに全米が泣いた!!
一日に二つの企業回るのとか、ザラです。中でも秀逸なのが、13時終了の説明会あと13時から始まる別の説明会に予約を入れてしまった金曜日。
……おまい……わたしに瞬間移動しろと? どうするつもりなんだ黒船屋……青い猫型ロボットが所有するピンクのドアでも使うつもりか?
みなさんスケジュール管理は計画的にいたしましょう。

では、受験生の皆様、当ブログをご覧の皆様、お体に気をつけて冬を乗り切ってくださいませ!!

PR
この記事にコメントする
               
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧
パスワード   
* コメントの編集にはパスワードが必要です
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Copyright ©  -- 屋外遊技場 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by 妙の宴
忍者ブログ  /  [PR]