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黒船屋の日記のような掃き溜めのような。
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夏休み入ってからこっち、自堕落で怠惰な日々を送っております。
学校行ってるときはその忙しさを恨めしく思ったものですが、何もすることがないというのも辛い。3日で飽きる。
一人暮らしなもんだから、誰とも喋らないし、滅多にメールも来ないので、自分が人間であることすら忘れそうになります。
そんな一週間で気になったものについて。とりとめもなくつらつらと。


・月曜放送の『どろろ』を鑑賞。どろろと百鬼丸のやりとりに密かにときめく。てか、どろろにきゅんとする。
どろろって、実は女の子って設定なんですよね。映画の宣伝CMで見たときは衣装や口調から素直に男なのかと思ってましたが、あとでウィキペで調べた時、女って知ってびっくりした覚えがあります。
男の子として振舞っていたどろろが、ふとした拍子に女の子っぽい心情を覗かせる瞬間が好きです。あ、やられたって思う。
最近はこういう、性別越境したキャラクターに惹かれている模様です。オリジナルでも二人ほどそう云うキャラを作った所為か。
今まで意識していなかったけど、認めたくないけど、ジェンダー的な問題に興味があるのかもしれない。ジェンダーって云うより、『枠組みに規定されない純粋な自己』のようなもの。突き詰めてゆくと、そこに辿り着く気がする。


・印象に残った本。タイトルに惹かれて読んでしまった吉川トリコの『「処女同盟」第三号』。
腐女子の大学生の苦悩を描いた表題作、田舎の高校生の文化祭の足取りを追った二作目、音信不通だったかつての友人と再会する『新宿伊勢丹で待ち合わせ』、ビックになる野望を抱いて上京した女性が地元に戻って同窓会に参加する『そこからは何が見える?』の四作が特に印象に残った。
文芸作品としてどうかと問われれば、返答に詰まるかもしれない。でもそうした高尚な評価なんか目ぢゃないくらい、リアルな心情が描かれている。とにかくここに描かれた少女や女性達はみな、わたしの分身だと錯覚するくらい、共感したのです。
それぞれの作品に書かれたフレーズは、かつてわたしが感じたり考えたりした心情そのもので、『ああ、同じこと考えてる人っているんだなぁ』と感慨深くなりました。そんで、ちょっと恐くて哀しくなった。唯一と思っていた感情が、他の誰かの胸にも秘められているってことが、暴かれたためかもしれません。
どの話も、地味でしみったれてる感じがいいです。等身大、って云うほど素直で透明感のあるものでもなく、私小説と呼ぶほど高尚でもない。その中途半端な泥臭さ、惨めさに共感する。たぶんわたしも、同じところに立っているんだなと思い知らされる。



ブログに書こうと思ったのはこれくらいか。
嗚呼、はやくバイト再開したい。やっぱり人間は働かないと駄目になるのだと痛感しました。勤勉とは云い難い僕が云ってるんだから、相当だ。


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