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黒船屋の日記のような掃き溜めのような。
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これで文法正しいのか激しく不安だが。
てか、二日連続で中国タイトルってww


読み終わりました、李歐!!

なんかもう感無量だ。李歐かっこよすぎる。登場シーンはあんまりないのに、圧倒的な存在感を誇っている。
彼が過ごした時代と人生は天地もひっくり返るような一大スペクタクルで、彼の視点で物語を進めたらそれこそ何十冊にもなりそなネタの宝庫なんだろうが、あえて?一彰の視点から語ることで、その可能性を排除している。冷戦期の国際情勢と日本人の関係を、こんな形で表現する方法もあったのかと感心したり。
それから拳銃の暗喩が面白かった。作中では直接語られていないけど、一彰がのめりこんだ銃の構造の緻密さとか、様々な部品が共振して弾丸を吐き出すってイメージは、そのまま一彰がたどった数奇な人生となぞらえることが出来るのではないかと思ったり。
李歐の心臓が動いているのを感じられる、みたいな描写が幾つか見受けられたけど、そうやって遠く離れても互いが生きていることを感じて信じられる絆に憧れる。あの二人は鼓動の音でお互いの周波数を感じ取っているとしか思えない。あたかも蝶のはばたきが嵐を起こす、バタフライ・エフェクトのように。
つうか、ものっそい長距離長期間恋愛ですよね、あの二人。でも彼らの愛情は時空すら超えちゃうんだぜ、きっと← 



以下、愚痴もどき

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三日くらい前から親知らずがきりきりと痛み出した黒船屋。
前々から出てこない歯が覗いてるなーとは思いましたが、痛くもなかったんで放置していたのですが。
これはいよいよ歯医者の出番か……!! わたしがこの世でもっとも恐れる存在の出番なのか……!!



桜がはらはらと散り始めております。
これを期に友人に勧められた『李歐』を読み出す。初高村薫作品。敬遠していたけれど思ったより読みやすい。
赤壁電影への期待と相俟って、再び中華熱が萌えだす←Lets 誤変換 ところどころに挟まれる中国語が愉快だ……(´д`) 漢字表記だと厳しくてかっこいい言語だなと思うのですが、片仮名表記=発音のみだとふわふわっと軽やかで可憐な感じがする不思議。
そして美貌の殺し屋李歐が、美しい以上に可愛らしいのに驚く。李歐かわいいよ李歐。おおらかで大雑把で表情豊かで茶目っ気があって。もっとクールな印象を抱いていたのですが、いい形で裏切られました。あの可愛らしさは異常。
主人公とのファーストインプレッションも印象的でした。今まで初対面が名シーンのトップを争っていた聖黒(韮崎と練)とNO.6(紫苑とネズミ)をぶち抜く鮮やかさと強烈さ!! 歓楽街のしけた路地裏で京劇?の振り付けなんかされたらそりゃあ惚れない方がおかしいわ。おもに僕とか僕とか←
まだ途中なんですが、続きが気になってしょーがありません。はやくよまねば!!こんなことをしている場合じゃないわ。
李歐のお陰でまた少し……中国語やりたくなった。何故僕の大学は中級までしかないのだ!! でも勉強している間は、いやいやなんだよな(´・ω・`) 言語勉強苦手だから余計に。そしていつまで経ってもピンインをまともに読めない黒船屋。
今年は中国文学も絶対取ろうとか思ってたのに……司書課程とコマが重なって叶わず……orz 去年は中国語中級とコマが重なって取れなかったし。中国語勉強する人は、大抵中国モノに興味あると思うんですが。なぜその辺の空気を読めないと、大学側に小一時間ほど問い詰めたい。


エ●ーマ●的な感じで(´・ω・`)
リアル24時間前まで演習のレジュメが終わらなくてうんうん云ってました。さとうはるお攻略できなひ……!!
発表の期日は夏休み前から分かっていたくせに、何にもしなかった俺がいっとう悪いのですが。愚痴る資格さえない。
でも担当の先生が佐藤春夫研究者なのに、わたしにそれを分析しろって云うのは酷です。知ったかぶりも出来ない。したくないけど←
蒙昧無知な小娘なのだから、せめて自分の主義主張には気をつけたいのです。ただの知ったかぶりとわたしの言葉で、誰かを傷つけたり不愉快にさせるようなことは出来るだけしたくない。自分の発言には責任を持てないのです。持てないというか、持て余してしまう。『言葉』とはそれくらい重要なものであるし、それを忘れないでいなければならないとも思う。
……まぁ、(こんな辺境の地とは申しても)こうしてブログやサイトに自分の文章乗っけている人間が云えた義理ではありませんが。


けど取り上げた作品は結構面白かったので、そこそこ収穫はあったのかなと思います。非常に台湾に行きたくなるような、異国情緒を掻きたてる物語でありました。やっぱ中華大好きだ……!!


ヘルマフロディテの体温/小島てるみ―左近の桜/長野まゆみ―NO.6♯6/あさのあつこ―陰摩羅鬼の瑕&後巷説百物語/京極夏彦―BLACK LAGOONノベライズ/虚淵玄―骨餓身峠死人葛/野坂昭如ーさかしま/ユイスマン―オペラ座の怪人/ルルー―眼球譚/バタイユ―ドリアングレイの肖像/ワイルド―聖少女/倉橋由美子―中庭の出来事/恩田陸―ハリーポッターと謎のプリンス&死の秘宝/J・Kローリング―少女地獄/夢野久作―ラギットガール/飛浩隆―水滴/日取真俊―カラマーゾフの兄弟/ドストエフスキー―江戸川乱歩谷崎潤一郎中井英夫夢野久作村山槐多ポー山崎俊夫の諸短編―不如帰/徳富蘆花―婦系図/泉鏡花―金色夜叉/幸田露伴―中原中也ボードレール松野志保ツァラ寺山修司の詩集



夏休みどころか大学生活中に読みきれるかも不安だ。予定というより願望だな。ドスト読破とか出来ねーよ俺。
最初の二冊は猛烈に読みたい本。最後は詩集を引っ張ってきました。てか、ナツヨミの諸名作の表紙(人間失格・こころ・地獄変・伊豆の踊り子など有名漫画家のカバー絵のやつ)は反則だと思うんだ!! 読めるか分からないのに、うっかり買ってしまいそうになるぢゃないか。特に『人間失格』と『汚れちまつたかなしみに』の二作。
NO.6とか、買っといて未だ読んでないしね。もったいなくて。まずはもったいないって気持ちが働いて、つい読みたい本を後回しにする癖をどうにかしたほうがいいと思う。
それから読みたい本を差し置いて、全然興味なかった本を借りて読んでしまう癖も何とかするべきだと思う。でもよほど読みたいと思わない限り、そう云う流れに任せて借りてきた、小説ぢゃない本が読みたい気分です。今は。


そして不如帰婦系図金色夜叉の三作を読んでレポート書けって課題はどう考えても無謀だと思うんだ。
読み終わる頃には学校卒業してるよ先生。三つともどんだけ長いと思ってるんですか先生。僕の遅読を舐めないでくださいよ先生。


……結局この三作に読書予定を押しつぶされてしまうような予感がするんだけど。読本リストの意味がない。



貴方次第ww

最近実家のすぐ近くに、県内でも比較的有名な心霊スポットがあることを知りました。
……いや、ほんと近くなんでビビりました。歩いていける距離。住所の地名も一緒。ホワイトハウスと云うらしい。
その昔その家で火事が発生し、そこに住んでいた少女の例が未だに周辺を彷徨っているとかいないとか……?
けども中学時代の友人が住んでる家のすぐ近くらしいのですが、思い当たる節が全然なくて、???って感じです。あの辺に廃墟とか、なんか出そうなとこってあったかなぁ……?雑木林と田んぼがでーんと続く場所なんで、狸とかは出そうだけれども。
中学の頃も、そう云う話を聞いたことがないので、信憑性を疑います。地元っこが云うんだ、間違いない!!
実家に帰省したら、あの辺散策してみようかな。

怪談ついでに最近の読み本。
ずるずる伸び続けた赤江瀑強化月間を脱し、佐藤春夫を拾い読み。『女誡扇綺譚』は、すごく好みの話でした。平たく云えば日本植民地下の台湾を舞台にした、中華式怪談もの、とでもなりませうか。
これでまた中華ブームが再来しそうです。でも台湾の中華色って、やっぱり大陸とは違う。台湾はどちらかと云うと、琉球的な南国情緒が含まれているように思う。あのぐったりするようなけだるい暑さと、何かが腐っていくような退廃がたまらなくツボです。
作品にもそんな空気が流れてるけど、佐藤春夫なんで妙に理屈っぽさが残ってる感じでした。この人、耽美派のはずなのに、なんであんなに描写が冗長なんだろう。
似たような理由で、『西牙斑犬の家』も、寓話ちっくな筋立てなのに幻想味が薄い感じでした。『指紋』もなぁ……阿片とか麻薬中毒の夢とかドッペルゲンガーとか、幻想性の高いモチーフを使っているわりに、何故か耽美ぢゃない。あんまり幻想っぽくない。明瞭な文体がそうさせるのか。これが内田百閒とかだったら、じっとり絡みつくような、居心地のよくない気味悪さが出るだろうに。いや、探偵小説なんだから気味悪いだけぢゃ駄目だろうけど。でも探偵小説とするにも結末が若干お粗末……ううむ。


特筆すべきは『のんしゃらん記録』これには度肝を抜かれました!
遠い未来を舞台にしたSF風刺短編。貧民は地下の奥深くに住むことを余儀なくされ、中流階級以上の人間でなければ太陽の光すら享受できない徹底した階層社会。植物は死に絶え、酸素を作り出すために貧民を植物に変える実験を断行するとか、快楽の対象が電波によって送信されるとか、芸術=感覚に直接訴えるものへとなっていることとか、今からすればありがちなネタだけど、大正期にこういう未来のフィクションを作っちゃったんだから驚きです。
だってネットもパソコンも温暖化もない時代だぜ?! よくこんな未来考えついたなと、佐藤春夫の想像力に脱帽した瞬間でした。
こう云う戦前のB級な短編が、もっと表に出ればいいのにとか思う今日この頃。


ちょっと夏らしい話題を送りつつ、速やかに退場いたします。
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