×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
日曜日バイトが入ってない日って久しぶり……。テスト期間なのでお休みを戴いたのですが、なんだろうこの開放感。昼まで寝てても罪悪感感じないで済むって素晴らしいですね!!
ド●ールでレポートの下書きをして、本屋によって気まぐれにザ・スニをぱら見してきたのですが、作家の野村佳さんの訃報が載っていてびびりました。
この方は去年の角川学園小説大賞の優秀賞を受賞された新人作家さんで、イラストをTHORES柴本氏が手がけていたので気になっていたんですが。
作品もこれからが気になるところで、続きを楽しみにしておりましたので、残念な気がしてしょうがないです。だって未だ一巻しか出てないんですよ……。
自分が書く作品はラノベ系なんですけど、わたし自身はあまりラノベ好きぢゃないんです。判で押したような荒唐無稽なストーリィとか、読者受けを狙った萌えキャラがどうにも馴染めなくて。あと、CGっぽいイラストが厭。ひとのこと云えた義理ではないですが。
ただラノベというジャンルのレーベルで物語を展開させながら、華麗なる文体且つ細部まで作りこんだ世界観の作品もあるにはあって、そう云うのが凄く好きで憧れているんです。需要がないのか、はたまた供給が追いつかないのか謎ですが、そういった作品は数少ない。
そんな中で久しぶりに見ごたえのある作品を書いてくださるような方(余談ですがある雑誌に『いつかカフカの変身のような作品を書けたら死んでもいい』と云うような内容のコメントを寄せておりました)だっただけに、世の中とは分からないものだなぁと密かに嘆息いたしました。
それからイラストを手がけていた絵師のTHORES氏の心中が心配でなりません。
吉田直氏(トリニティブラッドの作者様。同じく角川スニーカーで活躍した方であり、二年ほど前に急逝された。拙者はこの作品の信者である)に続いて、またしても……。どうか気を落とさないで戴きたいものです。
トリブラ時代からTHORES氏のイラストが大好きなので、今後も頑張っていただきたいのですが……。
さっき電脳世界彷徨して知ったのですが、THORES氏って女性だったんですね……。わたしと同じ茨城県民であることは存じておりましたが……。Wで吃驚。
PR
例のあの人(NOTハリ●タ)の呪縛=霧祭りから解き放たれ、ちょっとほっとした黒船屋です、こんばんわ。
でも、学校のレポートやら螺子式の更新やら、まだまだ課題は山積みです。其の合間を縫って、バイトと学校もありますし。12月に走り回るのは、何もお坊さんや先生だけではありませんことよ。
そんな中、己に課せられた使命(大袈裟な)を放棄して積読していた本を幾つか潰し始めています。
先週は友人が面白いって云ってたので読んだ『草の花』(←いいよ、これ!!純文学BL。且つ、テーマが非常にわたし好みで、何時も考えていたことを小説として目の前に提示された気がいたしました)から始まり、今週は『マルドゥック・スクランブル』強化週間。
この作品が今度GONZOでアニメ化されると聞き、慌てて読み返しました。って云うか、最終巻が未読な上、読んだのがかなり前だった所為で内容を忘れ、仕方なく始めから読み返してると云う……。読み出すと止まらなくて、さくさく進むから別にいいんですけど。なんだか本読みの醍醐味を思い出させてくれて嬉しいです。
実はわたし、好きになった作品が終わるのが勿体無くて、わざと最終巻を読まないでいたシリーズが結構あるんです。
長野まゆみの『凛一シリーズ』、『風と木の詩』、森絵都の『DAIVE!』に至っては気付けば文庫化、もう読み返す気力すら失せました。むしろ文庫買った方が早い気がする。他にも志半ばにして諦めたシリーズ(ハリポタとか、薬屋さんとか、帝都物語とか、京極堂とか)があり、一体何時になったら読み出すのやらと呆れる始末。
閑話休題。そう云うわけで再読『マルドゥック』。文体のテンポの善さや話のスピード、心に殻をかぶった少女の心情、そして何より某ネズミのキュート&ダンディ(読めば分かる、この魅力)っぷりに、改めて凄い好きな作品だなぁと思いました。わたしは女の子キャラが好きになる傾向があるので、銃をガンガン撃ちまくるバロット、少女娼婦として生き抜いてきた生い立ち、ネズミさんに心を開き年相応に笑う彼女に心を奪われっぱなしです。
冲方さんはかなりシビアな人生を歩んできたバロットの心の闇とか、価値観とかを、しっかり描いていて本当に脱帽します。そこがこの作品をただのSF小説に留めていないと云うか。少女の成長ストーリィも見所の一つになっている気がする。わたし如きが云うのもおこがましいが。
わたしのサイバーパンク好き(と云っても其のジャンルっぽい作品を殆ど読んでない&観てないけど)は、ここから始まったと云っても過言ではない気がします。
そんなわけでアニメ化凄く期待しています。公式サイト覗いたけど、絵がラストエグザイル系だったなー。まぁ予想はしてたけど。ただバロットの髪が黒髪ロングぢゃないのが解せない。あと、声が林原めぐみさんって……。めぐさん好きだけど!!綾●とか灰●とかア●ナタイプの声を当てるならあまり問題ないけれど!!
私的にはバロットは能登麻美子さんのイメージがある……地獄少女。エステル。あの何処か消え入りそうな幽霊みたいな声の方が、ぴったりなんぢゃないかなぁ?
上海ナイトメアをカオパラに登録したためか、サイトに人の出入りがあるのが分かって楽しくなってきました。訪問者がわたしだけと云うなんとも侘しい期間から脱却すると共に、気を引き締めていかねば…と云う思いに駆られます。
皆様、辺境の百貨店にお越しいただきありがとうございます。不肖ながら店員一同、感謝の言葉を述べると共に今日はお開きにしたいと思います。
仮令カバーを掛けていたとしても本の厚みで何を読んでるのかがわかるのは貴方くらいのものですよ、京極さん。
この間電車を待っている際に、傍に立っていた男性が辞書みてぇなノヴェルスを開いていたので、『嗚呼京極堂の新作だな』と瞬時に判断いたしました。邪魅の雫。もちろん私の早とちりかも知れませんし、新作ではないかもしれないけれど。
邪魅邪魅。京極堂は、まだ鉄鼠の檻迄しか読んでおりませぬ。絡新婦の理の文庫は買ったのですが、如何せん持ち歩いて読む気がしない。そうこうしてるうちに分冊版なんぞが出やがった。忌々しいことだ。
それにしても京極さんの博学さとネタの豊富さには舌を巻きます。あんな小難しい話を理解し、膨らませ、独自の物語を展開させられるものだ。いやしくも一物書きとして尊敬の念を抱かずにはいられない。
昨日テストの話題をしましたが、なんと其のテストを挟んだファイルを昨日学校に置き忘れました……orz あれ………確かあのファイルにアキトのイラストやらサイト用の小説の切れっぱしやら全国制覇族仕様の物騒な下敷きなんかも挟んであったような………?
∑(゜д゜)
う゛お゛お゛ぃ!!やっちまったぜ黒船屋!おまい中見られてたらどーするんよ?
((゜д゜)))ガクガクブルブル
テストを見られるのも厭ですが、イラとか小説の下書き見られるのはもっと厭ぢゃあぁあっ!!ああどうしよう知ってる人に見られたりしたら!
一応無事に帰ってきましたが、誰が拾ったのか心配だ……。
少し前の演習の授業中に、先生が「岩井志麻子の『ぼっけえきょうてぇ』について知らないか」という質問をした。
なんでも、今度インタヴューで訊かれるからどんな話なのか情報を得たいとのこと。
志麻子姐さんファンとして、これはなんとしても答えねばと意気込んで語り出したはいいものの、なかなか上手くまとめられず、結局自分の表現力のなさを露呈する羽目になって仕舞った。
『ぼっけえきょうてぇ』を読んだのがかなり前だったからというのもあるが、彼女の作品を未読の方に分かりやすくお勧めするのは難しい。
とても一言では収められないほど深遠なものを描かれているし、ともすれば下品になりがちな世界を取り扱っているからだ。
ちなみにわたしはファンを自称するくせに、彼女の作品は「岡山もの」と呼ばれる、明治から昭和初期にかけての岡山を舞台とする作品しか読んでない。
そのどれもが陰湿で猥雑な空気を帯びている。
にもかかわらずそう云った、女の情念や人間の醜くて卑小な部分をおぞましくも美しく描きあげるのが岩井作品の魅力だ。
彼女の文章には艶がある。特に、物語の核となる女性の描写がうつくしい。女のわたしでもぞくっと来るものがある。
かと思えば、何処か遠くから覚めた眼で物語が進んでいくのを見る瞬間もある。
顔も知らないご先祖様の、色褪せたフィルムがくるくるとまわっていくのを眺めるように、わたしたちは彼女の世界に迷い込む。
わたし個人の中で衝撃的だったのは、やはり岡山を舞台にした短編集『合意情死』だ。作品としては『夜啼きの森』や『黒焦げ美人』のほうが作者らしいが、
本作の中で描かれる小市民な男たちが何処か自分に重なるようで読んでいて怖かった。
ここで云う怖さって、ホラー的なものぢゃない。自分もこの男たちのように愚かで卑怯な人間なのではないかという疑問がわたしにとっての恐怖なのだ。
思うに他の作品もそれに通じてるような気がする。自分ももしかしたら彼らのような狂気を内に秘めているのではないかって云う不安が怖いだ。
もしかしたらわたしだけの意見かもしれないが。
志麻子さんの描き出す世界の狂おしさが好きだ。屹度自分には縁のない世界だからだろう。
わたしもこんな風に、狂気に繋がってしまうほどの想いを味わってみたい。それはおそらく、己を破滅に向かわせて仕舞うだろうけど。
それでも構わない。そんな風に云い切れるだけの強さがわたしにあればいいのに。
なんでも、今度インタヴューで訊かれるからどんな話なのか情報を得たいとのこと。
志麻子姐さんファンとして、これはなんとしても答えねばと意気込んで語り出したはいいものの、なかなか上手くまとめられず、結局自分の表現力のなさを露呈する羽目になって仕舞った。
『ぼっけえきょうてぇ』を読んだのがかなり前だったからというのもあるが、彼女の作品を未読の方に分かりやすくお勧めするのは難しい。
とても一言では収められないほど深遠なものを描かれているし、ともすれば下品になりがちな世界を取り扱っているからだ。
ちなみにわたしはファンを自称するくせに、彼女の作品は「岡山もの」と呼ばれる、明治から昭和初期にかけての岡山を舞台とする作品しか読んでない。
そのどれもが陰湿で猥雑な空気を帯びている。
にもかかわらずそう云った、女の情念や人間の醜くて卑小な部分をおぞましくも美しく描きあげるのが岩井作品の魅力だ。
彼女の文章には艶がある。特に、物語の核となる女性の描写がうつくしい。女のわたしでもぞくっと来るものがある。
かと思えば、何処か遠くから覚めた眼で物語が進んでいくのを見る瞬間もある。
顔も知らないご先祖様の、色褪せたフィルムがくるくるとまわっていくのを眺めるように、わたしたちは彼女の世界に迷い込む。
わたし個人の中で衝撃的だったのは、やはり岡山を舞台にした短編集『合意情死』だ。作品としては『夜啼きの森』や『黒焦げ美人』のほうが作者らしいが、
本作の中で描かれる小市民な男たちが何処か自分に重なるようで読んでいて怖かった。
ここで云う怖さって、ホラー的なものぢゃない。自分もこの男たちのように愚かで卑怯な人間なのではないかという疑問がわたしにとっての恐怖なのだ。
思うに他の作品もそれに通じてるような気がする。自分ももしかしたら彼らのような狂気を内に秘めているのではないかって云う不安が怖いだ。
もしかしたらわたしだけの意見かもしれないが。
志麻子さんの描き出す世界の狂おしさが好きだ。屹度自分には縁のない世界だからだろう。
わたしもこんな風に、狂気に繋がってしまうほどの想いを味わってみたい。それはおそらく、己を破滅に向かわせて仕舞うだろうけど。
それでも構わない。そんな風に云い切れるだけの強さがわたしにあればいいのに。