忍者ブログ
黒船屋の日記のような掃き溜めのような。
| Admin |
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。


やっと新たなバイトを始めだした黒船屋です。ごきげんよう。
前のバイトも含め、今までつごう6回の勤務先に問い合わせと面接をした経験を持ってるのですが、そのうち採用にこぎつけたのは僅か二つって……。就活のとき果たしていくつ企業を回らなきゃならないのか、今から考えるとそら恐ろしいです。
今回のバイト先も、採用されるか甚だ不安だったのですが……なんとか雇われて良かったよ。約束の期限までに電話がかかってこなかったときは、どうしようかと思った。



閑話休題。
先週の中ごろリリースしたアリプロの新オリジナルアルバムを最近大切に聴いておりますマイロード。
シングルはクオリティ高くて聴き応えがあるけれど、アルバムはアルバムで、一つのテーマをもとに楽曲制作しているのが伝わってきて楽しいです。今回のテーマはその名もずばり、『禁書』

例に漏れず、冒頭の大和ソング=神風にやられました。この手の曲は、何曲あってもいい。何聴いたって萌える。血が滾る。そしてそのいずれも、二番の歌詞が秀逸です。勇侠なら『ただ君を愛し胸に刻んだ 刺青のような傷を抱いて』、青嵐血風録なら『この腕には諸刃の剣 誰かと刺し違え確かめ合う この世に生れ落ちたということ』、神風ならば『花と散った遠き友が 万世の櫻花を咲かす 身捨つるほどの未來のためと』のように。はっとさせられるフレーズにはこと欠かない。
ただ全体的に感じたのは、楽曲が難解になっていて、それが裏目に出ていることです。アリカ嬢がのびのびと歌えていない気がする。それは歌詞が矢鱈と長い所為か、片倉氏の作曲が歌うにはあまりにも難儀なためかは分からないけれど。今回のアルバムでは、聞き苦しい箇所が幾つか見受けられました。『雪華懺悔心中』のサビとか、『ヘテロ失楽園』とか。『禁書』もちょっと歌いにくそうだった。あとアリカ嬢の声に、ヘビメタ=黙示録前戯は向きません。果敢なすぎる。
その点『眠れる豹』はすんなり心地よく聴くことができました。メロディが美しく、可憐な高音が遺憾なく生かされている気がします。

しかし。一曲一曲にそれぞれ物語が感じられ、それが様々な色彩をなしているところはやはりすごいなぁと感服せざるを得ません。
『神風』は戦前の軍歌にも通じる勇ましさが、『ヘテロ失楽園』にはオリエンタルな視点から語られる聖書が、『血の断章』には耽美な吸血鬼の御伽話が、『雪華懺悔心中』には歌舞伎にも似た情念が、『薨』には禁じられた中国宮廷の愛の顛末が、込められ、描かれているように思いました。
特に『薨』は、聴けば聴くほどに心に染み入ります。アリカ嬢はこれを、皇帝を愛した宦官の心情を謳ったものだ、と云っておりましたが、まさに。あー、これもろミンぢゃん、皇帝を将軍に変えたら、まんまだよ。なんて妄想を豊かに膨らましたりしました。合掌。
『雪華~』は赤江瀑を髣髴させます。てか、間奏が演歌っぽい。坂本冬美みたい。盛り上がりが素晴らしくドラマチックです。
これらの楽曲を総括する『禁書』も、なにやら意識をふっと持ってかれるような不思議な魅力に満ちていました。テクノなメロディの所為か。アリカ嬢が気持ち悪くなったというのも、あながち誇張でもないようだ。メロディにボーカルが同化していくような錯覚を覚える一曲。


以上、新譜の感想でした。
繰り返し聞いてるものだから、神風なんかそろそろ歌えるんぢゃないかって域に来ております。でもかなり難しい。ラテンな大和ロック。最近ではヘテロが耳から離れません。
なお書き込みの随所に歌詞の引用を持ってきましたが、それはあくまでもわたしの意見を述べるために用いたものであり、著作権を侵害する意図はないことを、ここに記しておきます。

PR
この記事にコメントする
               
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
絵文字 Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
管理人のみ閲覧
パスワード   
* コメントの編集にはパスワードが必要です
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
Copyright ©  -- 屋外遊技場 --  All Rights Reserved
Designed by CriCri / Material by 妙の宴
忍者ブログ  /  [PR]